今日の夢

2009年9月23日
仕事で海外在住の女友だちの車をなぜか国内で預かっている。リアルでも夢の中でも免許もないのに、その車を適当なところに保管しようと冷や汗かきながら運転したりしている。女友だちの彼氏のようなファンのようなストーカーのような男性が現れて手伝ってくれようとするが、信用できないので断る。

結局、年下でわたしより小柄な別の女友だちが車を運転してしかるべきところにしまってくれて事なきを得る。

あと2日で

2009年9月16日
急遽、今の仕事終了。頑張り過ぎて体調崩して好きなもの食べられなくなって、でもまだ頑張ってたら、鬱になってしまった。問題は上司がモラハラだったこと。「ストレスの関与も強く疑われる。業務内容を負荷の軽いものにするか時短勤務にすること」という内科の診断書が出ても、鬱を発症したといっても、「まだ新人が育ってないから」とのらりくらりして、仕事の負荷を減らす気配もなく… 

でも自分に自信がないので、「こんなことでへこたれるのは自分の精神力やビジネス力が弱いからなんじゃ?」と思って、誰にも言えず、頑張り続けてしまった。結果、人事には、「もっと早く言ってください。生真面目すぎ、我慢強すぎです…」とたしなめられてしまった。

さて、次はマトモな上司がいる仕事に就けるのだろうか? 今の仕事も上司が変わる半年前までは、有能で人の気持ちのよくわかる美人上司だったのだが…

元カレの髪型が

2009年9月10日
相変わらず、いつ会っても、その… そこはかとなく、ダサい。ゲームやアニメのヒーローな少年みたいな、あるいは少女漫画に出てくる素敵なカレのような、「なぜそこが長い?」とか「なぜそこは刈り上げ?」とか「なぜあえてのアンシンメトリー?」とか、いつ会っても不思議な髪型でリニューアルし続けている。本人は気に入ってのその髪形なのだろうから、あえて触れないのだが(性格が中学生女子というか乙女なので、言い方をかなり考えないとスネてしまうので…)。

まあ、不思議なのは髪型だけではなくて、外見が美青年のまま年をとらないのも不思議。中身は老練な研究員なビジネスマンで、敵にはぜったい回したくない感じですけども、それをい関西風にふんわりと覆い隠しているのがまた怖い。

しかし、いつ会っても、ほんとーにまったく、つきあっていたときの気持ちとかが思い出せない。くだらない言葉遊びとかはときどきするけど、それは友だちでもできることだからだしなあ。恋というのは不思議なものですね。相手が誰にせよ、あとから思い返すと「?」が浮かぶことだらけ。

ねこのこと

2009年9月9日
ねこを人間の家族のなにかになぞらえるとすると、なんだろう。ときどき会いに行くねこの飼い主は、「自分の娘」と溺愛しているけれど、わたしは愛より畏敬の念がまさってしまう。

これは、ねこが女子の場合にはだいたいそうで、落ち着きのない男子のねこは弟とかそんなものに擬せられるけれど、女子のねこは姉のように思っていることのほうが多い。

造形的な美しさにおいて圧倒的に完成されているし、辛いときにはさりげなく寄り添ってくれるし、主張すべきことは主張するけれど、理不尽なことを言い募ったりはしないし、とにかくさまざまな面で、「上」の存在なのだ。

外見の美しさや品位が上級である女子のねこの場合は、女神のように思っていることもあるかもしれない。古代エジプト人がピラミッドにねこの壁画だの像だのミイラだのを納めた気持ち、なんとなく、わかる。
ストレスがたまるとドクターストップされているものが食べたくなる。とくに生クリームたっぷりのケーキとか、そういうもの。

で、もともとストレスが主原因の病なので、ときどき息抜きに乳脂肪分と白砂糖たっぷりのケーキを食べる。どうせ食べるならおいしいところでと、こないだ、青山でフルーツのデコレーションケーキの専門店に言った。マスカットと白桃のケーキはおいしかった。マンゴーのフレーバーティもおいしかった。けど、隣の席の女子ふたりの会話が、味気なくてびっくり。聞くつもりはなかったのだが、席間がそう広くないうえに、女性ばかりの店内のせいか大声でしゃべっているので聞こえてしまったのだ。いわく、

「女の子は絶対、高学歴はダメだよねー」
『そうそう、東大なんて行ったら絶対ダメ!』
「合コンのときにさー、どこ大?って聞かれて東大です、って言ったらそこで会話終了するし」
『だよねー。やっぱ東大とか慶應とかと合同サークルある適当な女子大入って専業主婦させてくれそうな男子捕まえとかないと』
「そういうのって女子大ってだけで有利だよね、やっぱ」

なんというか、うーん、能力があるなら伸ばしたほうが、と思っている身としては、そんなのでいいのかよ、と。ていうか自分で稼げないということに負い目とか感じないで一生、生きていける図太さがあると確信できるのだろうか? 自覚してないその手のコンプレックスこそが、専業主婦が叩かれる原因の諸行動になっていると思うんだけど。

ねこのこと

2009年9月4日
しばらく激務すぎてねこと触れ合う時間が持てなかったので、金曜で仕事帰りだしと行ってみた。しかし、なぜねこは玄関のドアを開けただけで、にゃあにゃあと呼びかけるほどに、それがだれかわかるのだろうか。いつも不思議だ。

ねこはあいかわらずすっきりと美しかった。人間でいえば熟年世代のはずなのだが、小柄でほっそりしているのと、目が大きくてろうたけて見えないせいか、まだ成長途中のようにも見える。このまま30年40年生きてくれたら、と思う。尾が裂けて猫又になってもかまわない。彼女がいつか、それもこちらがまだ死から遠い年齢のうちに死ぬ、ということを考えただけで取り乱しそうになる。なので、なるべくそのことは考えないようにしている。実際に会う機会がまばらになっているときのほうが、そんな考えなくてもいい、益体のないことを考えがちだ。

会ってしまえばそんなことは考えない。かわらぬ若々しい姿と、あいかわらずのおしゃべりっぷりに、彼女が死から遠いと思うことができるからだろう。

疲労困憊

2009年9月3日
仕事が大変なことになっているので、月曜から金曜まで、毎日仕事が終わると金曜日のように疲れてる。これがあと2ヵ月は続く予定。そんななか、今日はどうしても買わねばならないものがあってハンズに。そしたら私が兆楽だと思ってたお店は兆楽ではなく、そして兆楽じゃないお店は以前に建て変わってしまったのだけど、上海ラーメンとかいうチェーン店っぽい店構えになってからは入る気がぜんぜんしないなあと横目で見ながら通る。兆楽も上海なんとかもどっちも同程度に安っぽい感じに見えるけど、上海なんとかは新しすぎてすべてがぺかぺかなのがよくないのだろうか? どっちにしろあの名前ももう思い出せない、でもべらぼうに美味しくて安かったあの中華料理屋が上海なんとかになってしまった今、この町で一人で中華っぽいものを食べるなら、駅前の香港ロジか道玄坂のモスを右に入った先の麗郷に行くのだろうけど。

とはいえ疲れているので外食も多くなっているのが、持病的にあまり、いや大いによくないな、と思う。食べたもののうち、内臓によくないものだけフィルタリングして排出できるようなサプリがあればいいのに。

ライブのあとで

2009年8月30日
今は友だちであるところの昔の恋人とごはん食べてたら、彼が仕事終わりで合流。部屋の間取りの話になる。

彼「リビングがマンションの玄関ホールの上なんで、Wiiとかで多少どすどすやっても苦情が来る心配がないんですよ」
私「でもほんとはリビング隣の部屋がゲーム部屋になる予定だよね?」
彼「そう、ゲーム部屋兼TやMが日本に帰ってきたり上京したときに泊まる部屋」
昔「TやMが泊まってもそこがゲーム部屋じゃなくなることはないけどね」
私「そりゃそうだ」

人間関係かぶってるのって話が早くてラクだなあと思いつつ、昔のオトコと今のオトコとごはん食べてられる幸福に、ちょっとばかり涙が出そうになる。

けど、彼も好きなある映画の件で、昔の恋人と私が「そうそう」「ぼくもそう思ってた」と意気投合してしまったせいか、帰り道に彼はちょっとご機嫌斜めだった。そんなときは気づかないふりしてやりすごす。案の定、ふたりだけの帰り道になってフローズンヨーグルトのお店で立ち食いしたら、機嫌が直ってくる彼なのだった。

30過ぎた女性が

2009年8月27日
たとえ既婚でも、自分を「女子」とカテゴライズするのはすっかり慣れたけど、30過ぎた男性、しかもバツイチの方が、自らを「男子」と呼称しているのは初めて見た気がする。

http://twitter.com/GokonMinister

面白いんだけどツイッターだと細切れだし逆順だから読みにくい。ブログにまとめなおしてくれたらいいのに。
朝、綿棒を使い切って、痛み止めも最後のひとつをメイクポーチに放り込んでそのまま家を出た。帰りに「おなかが痛くなってきたから帰って寝てます」とメールしたら「痛み止めなくなってたから買うの忘れないようにね」と返事。帰れば空だった綿棒のケースはストックが充填されている。

こんな安楽な生活でいいのかな? 仕事がたいへんだからいいのだろうか。それとももしかして顔も体も好みの彼がいるなんていうのは私の頭の中だけで、彼がしてくれていると思っていることも、全部自分でしているのに、「彼がしてくれている」と思い込んでいるだけ、っていうことはないだろうか? もしそうならこの毎日の疲労感の意味もわかる。

そんな疑いを持つくらい、家に帰ると幸せな毎日。怖いのは、交通事故とか天災で、彼がいなくなってしまうことだけ。

ひさびさに、怖い夢

2009年8月22日
某北の国の工作員に捕まって拉致されそうになっている。彼と時には分かれ、時には合流して逃げている。横浜駅の地下街っぽいところで警官に助けを求めたけど、オウムのときみたいに某北国が送り込んだスパイだったみたいで工作員が駆けつけそうになり、あわてて逃げたり。

小さい頃に遊びに行った河口と海が接するところが見える海辺の公園と、そこの、蛸がモチーフになっている滑り台とよく似たところに逃げ込む。滑り台の階段部分の下で、砂にまみれながら這いつくばって隠れていたら、顔見知りの年の差カップル(夢の中でだけ。相変わらず知らない人)に見つかり、事情を知らない彼女のほうに「なにやってんの~w」と笑われる。

で、その蛸モチーフの滑り台がいつのまにか彼らの家になっていてお邪魔している。窓から海に落ちる夕日が見える。そっちの方向には某北国があるのだ。その風景を携帯で彼に送ると、どこにいるか探し当ててやってきてくれる。

なぜかわたしは彼とのなれそめとかを公刊していて、それを年の差カップルの彼女が本棚から取り出して「付き合い始めの頃、家に来すぎで怒られてやんの~」とかからかわれている(実際は本の刊行含めそんな事実はない)。つかの間、和やかなひと時だが、やはり追っ手が迫ってきて、


というところで目が覚めた。目が覚めてもしばらくどきどきしていた。

今朝の夢

2009年8月17日
夜中、2時過ぎに目が覚めて髪を洗ってまた寝た。それから朝起きるまでの間に見た夢。

掌で包めるくらいの鋳鉄製っぽいまん丸なポットがあり、その中に麻薬的な植物を入れて熱するんだか圧をかけるんだかすると、薬効成分が出て来るんだという。で、蓋をあけると大蒜を一片一片にしたようなものが入っていて、けど特に匂いとかはしない。

匂いが薬効成分だと思っていたのだが、実は根が生えてくるべき部分にできている透明なビーズのようなものがそれらしい。そこではたと「こんなもの持っててつかまったらどうしよう?」と思い、一緒にいる誰かに相談する。

「どうする? 外国に持っていって捨てる?」
『外国に持ってくまえに税関でつかまるじゃん』
「あ…」

そこで目が覚めた。

sunburn/suntan ’09

2009年8月16日
sunburn/suntan ’09
ギャルなネイルが似合うと判断されるなら、どれほど焼けたのか? というと、画像のように焼けました。色が白いほうが膝下、色の赤いほうが思い切り剥き出しだった両肩から先です。膝下もサブリナパンツから出てたのに、なんで焼けなかったのかは謎。といってももしかしたらおなかあたりのまったく焼けていないところと対照させたら焼けているのかもしれないけど。

海のそばって潮風が気持ちよくて、暑さを緩和するので、ついついお散歩してしまうのですが、帽子やパラソル以外に肌にきちんと日焼け止めを塗る対策は、手間だけど必須ですね… フジロックのときとかはちゃんとしてたのに、うかつだったなあ。
ギャルギャルしいジェル
こないだ夏の朝の海を散歩してうっかりうっすら日焼けしちゃったせいか、おまかせにしたら水平線とその上の朝焼け、みたいなかなりギャルっぽい色合いのネイルの仕上がりに。「夏~、って感じです~」とギャル2人がそれぞれ私の片手を担当して、きゃいきゃい言いながらやってくれた。一度しか行ったことないけど、3月のやや涼しいハワイの朝の海に似てる。

もともと爪の先のオレンジがかったピンクが残ってたところに、爪が伸びたぶんの生え際からの隙間を埋めるついでにツートーンにしてもらった。さらに爪が伸びてきたら、3色にもできるらしい。

ジェルネイルのいいところは、ネイルしてもらって、お会計のときにネイルエナメルでネイルしてもらったときみたいな不安がないことだと思う。

ネイルエナメルでネイルしてもらって、お会計のときにお財布のジッパーや金具に乾ききってないネイルが引っ掛かってヨレてしまうとほんとにメゲる。お店でネイルをやるからには自分が持ってないような色でオーダーするから、自分の手持ちで補修っていうのもむずかしいし。それにしてもネイルエナメルでネイルをしてもらってたときに、そういう会計のときや家事とかをどうやり過ごしてたのか、今はもう思い出せない。これってPCや携帯がないときの友だちづきあいの感覚がうまく思い出せないのと似てる。

そういえば和服着るときも、ネイルエナメルだと紐類でけっこう力が入るせいか、すでに乾いててもこそげてはげちゃったりしてたので、それ以来、和服、特に礼装のときはジェルネイルにすることにしている。とある和装なホステスさんの本で彼女の爪のアップ(フレンチで白いとこと透明なとこの間に色紙っぽい小さな真四角が散ってる和風なデザイン!)があったけど、どう見てもジェルネイルだった。たぶん、彼女も機能的な理由がいくらかあってジェルネイルなんだろうなあ。
猫の女子とは気が合うけれど、猫の男子とはどうも打ち解けられたためしがない。なぜだろうか。猫の女子と知り合い、つきあう頻度が圧倒的に多かったから? わからない。

猫の男子で今も、どうしているか気になるのは、とても臆病なトラ縞の猫のことだ。彼は親戚の家で飼われていたのだが、臆病がすぎて、いつも爪が出ているため、忍び寄ろうとしても足音でバレてしまうのだ。

彼の好きな遊びに、キッチンで洗い物をしている人間に忍び寄って、ふくらはぎをポンと叩いて逃げていく、という、「だるまさんがころんだ」に似たものがあったが、近づく時でさえ爪がでているので、かしゃかしゃと爪と床が触れ合う音がして、こちらは「ああ、また来たな」と思ったものだった。しかし、ふくらはぎに爪が当たったりして引っかかったということはなく、いったいどうやって触れていたのだろうか、と思う。手の甲に当たる部分で叩いていたのだろうか?

私が気になるのは、彼がそこまで臆病になったのは、彼を飼っている親戚の家の誰かが、見えないところで彼を虐待しているからなのではないか、と思っているからだ。あとから来た猫にいたわられてグルーミングされているのを見たこともあり、「新参者にまでいたわられるとは… 不憫なやつ」と思ったこともある。生きていれば、もう高齢の猫だけれど、私の予想が的外れか、あるいは虐待の原因が取り去られて、彼が元気で不安なく過ごせていればいいと思っている。
あんまり人前でいちゃいちゃとかしようと思わないのでわからないのだけど、電車とかで彼氏にぴったりくっついて、というか、まとわりついているような女の子って、ふたりきりでもあのままなのだろうか。ふたりきりになったとたん、離れたとこから「が、外出中はあんたが非モテだと思われると困るからくっついてるだけなんだからねッ」とか言ってたらちょっとおかしいので、やはりふたりきりでもくっついているのだろう。

しかし、気温より人間の体温のほうが涼しいアリゾナとか砂漠じゃないかぎり、夏にくっついてるのって暑いんじゃないかと思うんだけど、そのへん、彼女や彼はどうしているんだろう? いや、暑いだけならいいんだけど、汗とか気持ち悪かったり、乾いてきてあせもになったりしないのかなー、と。

私自身は人前では手をつなぐくらいしかしないし、暑い時期は接触面を減らそうと思うのか、彼の手の中に指を2本だけ入れて、手をつなぐというより、電車の連結みたいにしていたりするのだけど、いつのまにかきちんと指と指をからめられ、手をつなぎなおされていたりする。

彼のクールな外見と言動から、非常に予想外だったのだが、彼は自分でも認めるほどにいちゃいちゃしたがり&嫉妬深いほう、なのだそうで、そういえばふだん寝るときも寝入るまでは手をつないだり、冬なら私のおなかに手を置いてあたためてみたり、触れたがっている節がみられる。

私はといえば、セックスする時以外に積極的に触れていく、ということをあまり考えておらず、かといって触れられて嫌だというわけでもなく、思いがけずおやつをもらった、みたいなちょっとした喜びではある。あるけれども、さて、ではセックスする際、というか、セックス後にくっついてこられると、どうしていいのか、ちょっと困ってしまう。

というのも、だいたいの場合、すぐには戻ってこられない辺りまで、快感のあまり吹き飛ばされているので、からだの表面に起こっている「触れられていること」について、反応がとてもうすくなってしまうのだ。ある意味、マグロである。その最中にマグロじゃないならいいだろう、とか思うものの、しかし、さんざん奉仕した相手が、ひとり振り切れてしまっているそのカラダに触れる、というのは、なにかむなしいものがありはしないだろうか、などと、心配になってしまうのだ。

考えすぎだろうか…?
というか、おぼえていない。しかし、かといって熟睡できているかというと、起きた瞬間から眠かったり、ヘッドスパのおねえさんに「枕が合ってるか確認してみてくださいね」とか言われてしまったりしているので、どうやら眠りの質があまりよくないようだ。

うすらぼんやりと薄めすぎたカルピスのような眠りではなく、起きたときに「もういい」というくらい熟睡したい。さもなくば、「はやくここから抜け出さないと!」と必死に悪夢から逃れ出て、汗だくで目覚めるのもいい。夢との戦いで疲れて、休みの日ならそのまま二度寝、平日なら通勤電車のなかでうたたねできるだろうから。

そう、いまのうっすらと靄のように、気づくといつも眠いようなこの状態だと、電車のなかのうたたねさえも眠りが薄く、まわりの音や匂いや感触が中途半端に意識に流れ込んできて、なんだかよけいに神経が疲れてしまうのだ。
男性のカラダを表現する語彙、男性のカラダから触発されて出てくる語彙って、女体に関するそれにくらべてずいぶんヴァリエーションが少ないように思う。

・痩せている(つるりとした少年のような胸板、とか)
・筋肉質(厚く日に焼けた労働者的な上腕二頭筋、とか)
・胸毛のあるなし
・若いか年老いているか

うーん、山田詠美の作品とかだと、男性のカラダ描写が豊富だったりするのだろうか?

それにくらべると、女体の場合、皮膚だけでもいろいろなヴァリエーションがあるように思う。胸元だけでも、鎖骨の出具合や、若さゆえの皮膚の張り感から、若いだけでは出ない、内部で老化が始まっているからこその鎖骨とバストの間のなめらかさ、バストも、まだ膨らみ始めたばかりで芯の硬さが感じられて、あんまり強く揉むと痛がられそうな少女めいたそれから、たるみに侵される直前くらいのただただやわらかい乳房まで、段階的にさまざまに表現する語彙を喚起させられる。

これって、男性だけが恋愛対象、男女ともに恋愛対象、女性のみが恋愛対象という性向の差は別として、それほど変わらないんじゃないかと思うんだけど、どうだろう? 

ねこのこと

2009年6月19日
しかし、一緒に寝るなどという殊勝なことをこの猫がしたのはこの一晩だけだった。体にメスを入れられたり、生まれて初めての麻酔で調子がおかしかったりとかで、気まぐれに人間に守られる夜を過ごす気になったのだろう。というのも、手術をした子猫の時分から表情も振舞いも大人びていて、だっこされるのが嫌い、優雅に叱責するかのような一方的なおしゃべりを好み、人間がご機嫌取りのような赤ちゃん言葉などを使うと心底、呆れたような顔をしてため息をついたりと、単なるかわいこちゃんとして扱われるところを拒否するかのようなところがあったのだ。

以前飼っていた猫は彼女とはまったく違って、ごくふつうの、猫なりに心優しく思いやりのある猫で甘えん坊でもあり、枕にアゴを載せて一緒に寝たりなどしていた。だから、外側だけは猫なのだが、中身では自分を人間もしくは人間を使役する者だと思っているらしいこのツンデレな彼女のありようには、今でもずいぶんびっくりさせられる。

ちなみに冬の寒い時期であっても、この都会で一年にほんの2、3日、雪が降るというような冷え込みででもなければ、布団に入ってくることもなく、入ってきてもある程度、彼女があたたまると、即、布団から出て部屋のお気に入りの場所に戻ってしまう。朝までいっしょに、なんていうのは、だからやはりあの手術の翌日だけなのだ。

とはいえ、さいきん寄る年波のせいか(彼女ももう10年近く生きているので、猫年齢で言えば熟年世代なのだ)、こちらが腰掛けていると、揃えた膝の上に乗ってくるようになった。それも特に寒い季節でもないにもかかわらずなので、もしかするといっしょに寝る、というようなこともあるのかもしれないな、と思っている。

ねこのこと

2009年6月17日
最初に見たのは彼のうちにみんなで遊びに行ったときだったか。まだ数ヶ月で小さくて、というか細くて、しかしすでに美人ではあった。妙な気品があって、猫にはめずらしく、真正面から人の目を見てくる猫だった。

人好きというか、もてなし好きの猫だったので、遊びに行くといっしょに遊んでくれた。というか、まだ小さくて遊びたい盛りだったというのが正しい。とても痩せているせいで軽くて、紐などでじゃらすと、軽く1.5メートルは跳ね上がる。そんなだからフローリングの床で全力疾走すると、止まりきれずにいることもあった。

そのうち一緒に暮らすことになると、まず最初はライバルと見なされたのか、彼をはさんで彼女と私とで座っていると、軽く威嚇されたりしたが、それも最初のうちだけ。あるとき、特に急ぎでもない用事をだらだらPCに向かってしていたら、遊べ構えと何度もキーボードを踏むのも構わずディスプレイの前を横切る。真正面に来て何度もキスをしてくる。無視していたら、いきなりビンタされた! ちょっと、衝撃だった。爪はきちんと引っ込めてあって、だから軽く痛かっただけなのだが、ビンタしたあとの彼女の「だって、遊んでくれないから…」とでもいうようなすまなそうな顔に、しばし呆然としたことを覚えている。

そんな彼女と私の仲が決定的になったのは、不妊手術に連れて行ってからだと思う。退院してきた彼女は、それまでは私とではなく、彼と寄り添って寝ていたのだが、「オトコなんて信用できないわ」とばかりに、その晩、はじめて私の横で寝たのだった。

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