こっそり写真を撮ったら怒られた、という夢を見た。
すっかり忘れていたのをいきなり思い出しました。

1.まずは自己紹介を7項目にまとめて

・体が弱い。ほとほと、いやになるほど。
・なのに体が弱いとは思えない見かけ。
・能天気。怒りが脳に行き渡るのにものすごく時間がかかる。
・反面、考えすぎる傾向が。でもAB型でもふたご座でもない。
・そのせいか他人の感情の捌け口として利用されやすい。
・趣味はあって無きが如し。読書も料理も考え事も、趣味とは言えない。
・食いしん坊。スパイス大好き、激辛大嫌い。

2.自分の性格を簡単に7つあげて

・能天気
・楽天家
・考えすぎ
・妄想好き
・破れかぶれ
・お人好し
・せっかち

3.好きな曲を7曲あげて

・pepe tormento azucarar / The Funeral of Lupe Velez
・DATECOURSEPENTAGONROYALGARDEN / MIRROR BALLS
・RAM RIDER / MUSIC
・Les nouvelles POLYPHONIES CORSES avec Hector Zazou / ONDA
・Gabriel Faure / Apres un reve
・The Orb / MONTAGNE D’OR
・Mozart / Voiche sapete

4.好きな芸能人・有名人・スポーツ選手を7人あげて

・及川光博
・佐藤江梨子
・桐島かれん
・小林愛実
・岡野玲子
・高野文子
・菊地成孔

これがいちばん難しかった!

5.このバトンを7人に回して

いつも読んでくださる方から、+さんのご指名の方を抜くと、7人にならないのでやめておきます。

それにしても「■7バトン■」なのに質問項目が7つじゃないなんて!
証人欄の印鑑を見て「?」。説明を聞いて「!」。
そこまでニュートラルだと、さすがに、びっくりする。
ほぼ毎日病院に注射を打たれに行くほかは、ほとんど寝込んでいた。

よく考えたら

2007年4月26日
うちよりも彼のおうちのほうで入籍をすんなり受け入れるのかどうか、ということが心配になってみたり。

なにしろ、子ども欲しくない(心理的肉体的に)、彼の両親の介護ムリ(心理的にというより体力的に)、わたしはバツイチだけど、彼は初婚、長男、しかも年下。

彼にとっては入籍は当人同士の問題でしかないようなのだけど。おそらくわたしがバツイチとか年上とか子どもはムリとかは伝えていないだろうな。とりあえず連休にわたしの両親とは会うことになった。

四月に入ってから

2007年4月13日
がたがたと体調が悪化したのを契機に、入籍の話に。しかし、両親に報告がてら必要書類を送ってもらおうと電話したら留守。

こういうタイミングの悪さに「実は運命が反対してるのか?」と疑い深くなり、へたってしまう。どうやらまだ去年の出来事の後遺症がきつい。

仕事のかたわら朝ごはんからばんごはんまで準備して、看病もしてくれる彼を、信じられない、というより、彼をほんとうに自分に沿わせていいのか? とどこかで思っているのかもしれない。体調が良くなってからの自分の生き方がぜんぜん見えない、というのもあり。

今年の一ヶ月前は

2007年3月14日
チョコレートを誰にも上げなかったんだけど、ホワイトデーに思いがけないところからお返し二つ。

ひとつは、私が小さい頃夢中になって読んだお菓子の本を書いていたパティシエの会社ので、でもさいきんはあんまり人気でもなく、そうね、中の中くらい。人気が低迷してるのが如実にわかる垢抜けないパッケージの中のお菓子の味は、でも安定していて悪くなかった。

もうひとつは、白金台にあって昔はOliveなんかにも載っていた、とくに浮き沈みもない変わらぬファン層をつかんでいるお店のもの。で、巨大なの。思わず笑っちゃうほど。というか、笑わせるのが目的なんだろうな。いい奴だ。

彼からは、あげた本のお返しということで、シノワズリーな房のついたショールをもらいました。

というか、バレンタイン時期はむしろ混んでいるチョコレート売り場に近づきたくない(けどチョコレートがないと生きていけない)私のかわりに、彼が買ってきてくれていたのよね。「期間中、バレンタイン仕様のセットものしか置いてないんだって!」と、憤慨しながら。
仕事帰りにかわいこちゃんと
遊ぶため、昔の家へ。携帯の充電コードをのた打ち回らせると、かわいこちゃんが真剣になる。さいきんは大人になってしまったせいか、あまり遊んでくれなくなったなあ、と思っていたのだが、単なる高貴なるお姫様ゆえの気まぐれだったのだろうか。

おかしみ。

2007年2月28日
ここで「とんま」と書かれているようなあじわいを、私は愛している。これってつまり、精神に余裕がないと犯せない「(愛すべき)まぬけ」だと思うから。

 おかしみ。これは人間にとって重要なことですよ。これのある人とない人とでは、周囲の空気感がまるで違う。ある人が作るたたずまいは滋味に満ちている。出汁が効いていると言っても良い。私のまわりには、いつもそういう人がいて欲しいし、私自身もそうでありたい。私が完璧と思うものには、常にその要素が含まれている。世の中の完璧とは、ずい分かけ離れているのである。ちょっと、とんまな感じというのが必要だ。(しかし、「とんま」って、生まれて初めて書いたなあ。なんとも私なりの完璧感のある私語だ)

モテと無用な嫉妬の比例率は
ひとりの人間のなかで、どのようになっているものなのだろうか。

私がいわゆるモテる男とつきあうのは、そのほうが無用な嫉妬をされなくてすむのではないかという楽観的な観測が、ないとはいえない。モテることによる余裕、というものへの期待だろうか。

しかし、昔の彼の付き合っていた当時の、ほほえましいけれど奇妙な振る舞いなどについて、今の彼に解説されると、どんなにモテても無用な嫉妬などしないひとなどいないのではないか、と思えてくる。

とはいえ今の彼による解説も、嫉妬深い彼の推測から成り立っているので、昔の彼が無用な嫉妬をしていたとも限らないのだが。

この、私のいう無用な嫉妬とは、火のないところにまで煙を探すようなもののこと。ちなみに今の彼は、私が美容院に行く、といえば「これ以上きれいになったら他の男が云々」などという無用な嫉妬をする。ときどきうざいが、五つも年下では致し方ない、か。

目敏い

2007年2月24日
花粉の季節、朝昼晩と飲む薬がある。漢方薬なので、食事の前に飲んだほうが有効なので、平日の朝は2包、化粧ポーチに入れて出かける。

いつもどおり、化粧ポーチに薬を入れていたら、彼が言う。


「今日の夜は外食?。」


− ううん? どうして?


「薬2個しまってるから。」


− ああ、漢方だからおなかすいてるときのほうが効くの。


「なんだ、見間違えたのかと思っちゃった。」


私だったら絶対、気づかない視点だ。だからこそ楽天家でいられるのだろうけど。

目敏いのも、無用な悩みを産むもとなんだろうな。

休みの日でも

2007年2月13日
彼には仕事の電話がかかってくることが多い。こないだも、そんな電話がかかってきて、しかも込み入った内容らしくなかなか終わらないので、いたずらしたくなって窓辺に立って腰に手を当ててあれこれ指示しているうしろから、首筋に歯を立てた。

それだけで膝から力が抜け、そのままベッドに腰掛けてしまう彼のTシャツの上から乳首を摘み、脇腹に爪を立て、お尻をつねりながら穿いているものを脱がせる。

彼はそれでもなお、私には小難しい仕事の話を続けているけれど、ときおり不自然に息を呑んだり、声が裏返りそうになる。

その反応を観察しながら、今度は彼のを握りながら、腰骨のあたりに舌を往復させると、たまらず起き上がってそれ以上舐めさせないようにはばまれてしまった。

ならば、と手の平にたっぷりローションをとって、固くなったままの彼の中心に塗りつけ、わざと音を立てるように、勢いよく上下させると、電話を手で押さえて、(聞こえちゃうから!)、と焦った顔の小声で制止される。

音がしなきゃいいのね、と、ローションでぬるぬるの彼のそれを、ごくゆっくり、緩慢に撫でていると、体を震わせながら、声が出そうになると笑ったりしてやり過ごそうとしている。

ようやく電話が終わると、彼はもうぐったり。すねたように「気持ちよかった… でもちょっと長くて疲れちゃった。ねえ、イカせて。」と言う。ベッドの端から、真ん中に移動して、もう一度ローションをなすりつけて、今度は思い切り音を立ててしごきあげると、あっという間にイッてしまった。
姜尚中+菊地成タソ、に天パ具合と長身で痩せ具合がスパイク・スピーゲル風味。タバコは吸わないけどね。とくに昔の成タソなんかよく似てる。

要するに、一般的に言ってかっこいいタイプではないけれど、色白痩身眼鏡男子好きにはツボなタイプというわけ。

一般的ではない、といえばゲイからのアプローチもしょっちゅうの彼。知り合った最初のころは、私も彼のファッションやアートへの偏愛ぶりから、「ゲイなのかしら?」と思っていたが、「綺麗な男の肉体を見るのは好きだけど、欲情はしない」という彼は、肉体的にはヘテロ。

でも、まわりからはやはりゲイ疑惑がかけられていたらしく、「今年は大好きなミュージシャンが出るからグラストンベリーのフェスに行こうかと思う」、と飲みの席でちょろり、口にしたらもう大変。

「**(彼のあだ名)、大丈夫なのかよ〜」
『大好きなミュージシャンより好きなものができて帰ってきちゃったりしてw』
「そうそう、イギリスに行ったときの宿ができたぜ、とかな」
『人間が一回り大きくなって成長して帰ってくるな!』
「一皮剥けてな!」
『あ、エイズもって帰らないようにコンドーム持って行きなよね』

と、チケットの入手のしづらさの話をしていたはずが、彼が現地でいかに世界中から集まる野外フェス好きのゲイをさばくか、という話になっていた。

救いを求めるような目つきで私を見ながら
「一回り大きく成長じゃなくて、拡張じゃねーか!」
と、友達に返す彼。

帰りに、「今まであんな話一度もしたことなかったのに… みんなオレが掘られるほうだってずっと思ってたんだな…」と、諦め気味につぶやいていた。実態としての「彼女」を見るまでは、冗談で言ったゲイ疑惑がそのまま肯定されそうで、きっとみんなビビって口に出せないでいたのだろう。

あ、そうか、だから別の彼の友達と会ったとき、彼が席を外してるときに何度も「**をよろしくお願いしますね!」と言われたのね。あのときは、彼の友達が酔っているせいでしつこいのかと思っていたけど。
車に撥ねられそうな道を歩くのが、すっかり怖くなってしまった。そこで彼が活躍。もっとも車に出会わず、かつ最寄り駅までの歩行時間が短い、しかも緑の多い経路をあっという間に探索、決定。まったく、呆れるほどに優秀な執事だ。

朝はパンとベーコンエッグを焼き、私を送り出してからゴミを出し、出勤。夜は酔っ払って帰ってこようが残業で疲れ切っていようが、私の足をマッサージし、余裕があれば風呂上りの私の髪を乾かし、耳掃除をし、布団にくるみこんで寝かしつける。

彼の帰りが遅いときに、私が洗濯をして干すことが続くと、「ごめんね、さいきんあなたにばかりお洗濯させて」という。圧倒的に私の洗濯物が多いことは、ふだん洗濯をしていてわかっているだろうに。

こんなふうに甘やかされているせいか、さいきん、私は自分の家事能力に自信がなくなってきた。それで、急に手の込んだ料理を作ったり、お菓子を焼いてみたりしている。

昔の彼と今の彼と

2007年1月20日
和やかに食事。和やかなのは二人の間にもう一人、付き合った相手がいるからなのか、今の彼と昔の彼が、お互いに“お気に入り”だからなのか(なにしろ昔の彼は、私が今の彼とつきあうことになったよ、と伝えたら「それはいい。それはとてもいいと思うよ!。」と言い、今の彼は「ぼくは*さんの自分をきちんとコントロールできるところが好きです。あ、外見が美しいところも好きですけどね。」と言っているのだ)。

一年ほど前に別れたものの、昔の彼の部屋には、まだいくらか私の持ち物があって、そのうちの、私が持つには重い家電を、今の彼に持たせて帰るのがこの日の予定だった。

ところが、休日だと言うのになかなか今の彼の仕事が終わらず、3人ともが知っているビストロで、私と昔の彼とで食事をしながら今の彼を待つことに。

向かい合ってワインを飲んでいても、和やかさ以上には温度は上がらないし、湿度も高まらない。4年も付き合って、静かに別れると、こんなふうに、きょうだいのようになってしまうのかなあ、などと考える。

今でも、私は、私と昔の彼が一緒に飼っていた猫に会うために、いつでも昔の彼の家に行ける。昔の彼が私に合鍵を持たせたままでいるのは、いつでも置きっ放しの荷物を引き取っていけるように、ということのほかに、自分が忙しすぎて帰れないときに、いつでも猫の世話をするために、私が入れるように、ということも含まれているように思う。

でなければ、ふつう、別れて一年も経つのだから、合鍵返せ、と言うだろう。私なら言うと思う。

ようやく今の彼が来て、最後のお皿とデザートを一緒に食べ、今の彼が「もう一杯飲みたいからタクシーで帰る!」ということで、ずいぶんゆっくりと帰った。

その、帰りのタクシーの中で、今の彼曰く。


「嫉妬深いから、なにに嫉妬してたかわからないくらい嫉妬してた。」


今の彼が来られないでいる間の私と昔の彼の時間と、そしておそらくは、私と昔の彼が付き合っていたころの話題が出たときに、嫉妬していたのだろう。


「でも、今は横にいてくれるから。大丈夫。」


日本語としてはいまいちよくわからないことを言いながら、手をぎゅっと握り締め、今の彼はそのまま、タクシーの揺れの波に、眠りへと引き摺り込まれていってしまった。

年末年始も

2007年1月10日
ずっとくっついて過ごしていた。私の体調がすぐれず、出かけられなかった、という面もあるのだが、それにつきあわされて、彼は髪を切りに行く機会を逸し、新年会当日にようやくさっぱりと調髪してきた。

調髪のついでに眉も髭も当たられたようで、もともと私より若い上に、さらに若く見えるのが、初対面でいきおい敬語で話す女友だちにはだいぶ年下に見えたようで、私が席を外した際に「いつから穂波とつきあってるの?。」「何歳なの? え? そうなの? てっきり一回りくらい下なのを篭絡したのかと。」「穂波のどこがいいの?。」と質問攻めだったらしい。
いつでも巫山戯たことばかり言ったり聞いたりしているわけではないのだが。

と、酔っ払って自我をさらけ出す時でさえ、「真面目な話して、いい?。」と確認を取る彼の言葉に思う。


「この数ヶ月で、あなたのいない人生は、もう考えられなくなってしまった。あなたを失うのが、こわい。」


たしかに真面目な話だ。しかし、この独白のような言葉に、なんと答えたらいいものか、と思い、結局なにも返さないまま、言葉での前戯れに耽っていて、SMではお定まりの「あらあら、だめでしょう?」系の言葉を使うと、彼は急に顔を歪ませて、言う。


「ゆるしてください、ゆるして、ねえ、ゆるしてええ。あなたにゆるされないと、こわい、こわいの。」


−大丈夫よ。


「ゆるして、ねえ。あなたにすてられるのが、こわい。」


−捨てたりしないわよ、大丈夫でしょう?


果たして、これは、プレイの一環としての、単なる言葉の戯れなのか、それとも、日常、なにかで、私が彼にそうした不安を抱かせるような言動を取っているのか、どちらなのだろうか。

後者なのだとしたら、そういう言動を取っているつもりはないのだが、そうだとしても、自覚がないのだから、改めようがない。

せめて、二人きりで一緒に年越しをすることと、二人で幹事になって、少人数の新年会のホストをすることで、彼が少しでも安心感を得て欲しいと思う。

退却不可能

2006年12月9日
先日、ようやく人差し指の根元まで入ることが常態であると確認した彼に、この週末はアナルバイブを使用する、成功すれば引き返し不能の領域への進軍を開始した。

結果から言えば、すんなりと、どころか、思った以上の成果だった。まずはいつもどおり、ローションをつけた人差し指を抜き差ししつつ、根元まで埋め、内側から刺激する。しばらくそうやって、反応を見ながら愉しみ、「玩具使っていい?。」と聞く。

もちろん、彼が断わるわけもない。ふたたび、ローションを手に取り、細身で、半透明のブルーのアナルバイブに塗りつけ、彼のアナルに挿入していく。

人差し指くらいの長さまで入ったところで、内蔵されているローターのスイッチを入れる。また、口を閉じられなくなるほど感じ始める彼。

しかし、その喘ぎ声はいつもと同じ、強くなればなるほど苦しげで、「痛くない?。」と何度も確認する羽目になる。そのたびに、「気持ちいいです…。」と答える彼。

そのうち、また声が苦しげになってきて、なにか言いかけるので「おなか痛い? 抜く?」と聞いたところ、彼はこう言う。


「もっと、奥まで入れてください。」


アナルバイブが指よりずっとやわらかいシリコンでできているので、物足りないのかもしれなかった。様子を見ながら少しずつ入れていくと、結局、指2本分くらい、アナルバイブの全長の3分の2まで入ってしまう。


−ローターは? 振動きつくない?。


漏れ続けている呻き声に、奥まで入れた分、弱めた方がいいのでは、と聞くと、「最大で、いいです。」。


その後、アナル責めだけでまたもやぐったりしてしまった彼と、しばらく眠る。

眠り込む前に、恥ずかしそうに彼は言った。


「もう、完全に調教されちゃいました…。女の子だったら『あたしをこんなにして、責任とってよね!』っていう感じですよ、もう。」


−あら、素質がなかったら調教しても、こうはならないのよ。


「そうかなあ…。ねえ、お願い、あとで、手でいかせてください。」


調教がうまく行ったご褒美に、彼のオーダーどおり、起きてから、仰向けの彼の腿あたりに座り、上半身から腰骨まで、咬んだり舐めたりしながら、彼のをローションまみれにして擦り上げたら、ものすごい勢いで精液を噴き出していた。


−乳首のとこまで飛んでるわよ(笑)。


「いえ、それどころか、口元まで…」


言われてみれば、鎖骨あたりまでたくし上げたTシャツにも、飛沫が飛び散っていた。

寝顔

2006年12月2日
休みの日だけれど、仕事をしに行かなければならない彼に、ねぼけ眼で冗談半分に「じゃあ、足のマッサージしてから言って。」と言うと、彼はいつものようにベッドの足元に座って、布団の中から私の片足を出し、足の裏にキスをして、ほんとうにマッサージを始める。

私は、いつのまにか片方のマッサージが終わり、次の足に移っているあいだに、また眠り込んでしまった。彼が、私の足を布団のなかに戻し、立ち上がる気配を感じる。「気持ちよかった?」と聞かれても、眠くて声が出せない。そして、また激しい眠気。

気づくと、彼が足元に立っている気配がする。洗濯物を干しているのだろうか? それにしては音がしない。と、思ったら、携帯のシャッター音。私の寝顔を撮ったらしい。そして、音や気配はわかるけれど、眠気で目の開かない私をそのままに、静かにかばんを取り上げ、静かに仕事に出かけていく彼。

彼は、私の寝顔をどんな気持ちで電子データに焼き付けたのだろう。こんな、日差しのうららかな休日の朝ではなく、夜中に、意識はありながらも眠気に支配されている熟睡と熟睡の狭間で、彼が私の寝顔をじっと見ているのを感じることがある。

たいていは、視線を感じているうちに、耳や頬にキスをされ、彼の体温でぬくもりながら、また眠ってしまうのだが、ときどき、実は彼は泣いているのではないか? と思うことがある。

考えすぎかもしれないが、彼が私に注ぐ愛情と、私が彼に返す感情の量と温度差に、慨嘆しているのではないかと勘繰ってしまうのだ。

単に、彼が自分への見返りが少ない、ということだけを嘆いているのではないかと、私が類推しているというわけではない。そのように、与えられたものを鏡のように返せなくなっている私の精神状態を、彼が憂えているのではないか、と思うのだ。

こんなに大事にされていても、私は彼をどこかで信じきれていない気がする。それは、彼が私のそばにいることになった、私が抱えていた問題に端を発する。

あの問題がなければ、私と彼は結びつかなかったかもしれないが、あの問題がなければ、私たちは少なくとも、信頼しあう友人同士のままではいられたはずだと思う。

それくらい、その問題に発する私の人間不信、ことに恋愛関係における不信は、根深い。

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