いつでも巫山戯たことばかり言ったり聞いたりしているわけではないのだが。

と、酔っ払って自我をさらけ出す時でさえ、「真面目な話して、いい?。」と確認を取る彼の言葉に思う。


「この数ヶ月で、あなたのいない人生は、もう考えられなくなってしまった。あなたを失うのが、こわい。」


たしかに真面目な話だ。しかし、この独白のような言葉に、なんと答えたらいいものか、と思い、結局なにも返さないまま、言葉での前戯れに耽っていて、SMではお定まりの「あらあら、だめでしょう?」系の言葉を使うと、彼は急に顔を歪ませて、言う。


「ゆるしてください、ゆるして、ねえ、ゆるしてええ。あなたにゆるされないと、こわい、こわいの。」


−大丈夫よ。


「ゆるして、ねえ。あなたにすてられるのが、こわい。」


−捨てたりしないわよ、大丈夫でしょう?


果たして、これは、プレイの一環としての、単なる言葉の戯れなのか、それとも、日常、なにかで、私が彼にそうした不安を抱かせるような言動を取っているのか、どちらなのだろうか。

後者なのだとしたら、そういう言動を取っているつもりはないのだが、そうだとしても、自覚がないのだから、改めようがない。

せめて、二人きりで一緒に年越しをすることと、二人で幹事になって、少人数の新年会のホストをすることで、彼が少しでも安心感を得て欲しいと思う。

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