玩具箱

2006年11月5日
出張に行く日の朝、「…空港に行きたくない。」と呻いていた彼が、昨日、帰ってきた。小さな会社で、複数の他国語が話せる技術者が彼しかいない、というか、対外交渉もできる技術者が彼しかいないせいで、彼はしょっちゅうどこかに出張している。

その出張に行くときも、帰る時も、「これから搭乗します。」とか「今帰国しました。」とか、玩具らしく、彼は自分の動静を逐一、知らせてくる。

今回の中国への出張も、そうだった。「打ち合わせが終わり、今から飲みです。」「もう1時過ぎなのにものすごく盛り上がってます。このまま朝までエンドレスで、帰りの飛行機で爆睡コースか?。」「そしてもっとも苦手な完全日本人向けキャバクラに連れてこられました(号泣)。」。

そして3時過ぎには「やっと逃れだしてきました。空調が効きすぎてのどが疲れる環境でした。ただでさえ空気悪いのに。明日早くあなたの顔を見たいです。おやすみなさい。」。朝になれば「おはよう。あと一時間で搭乗です。」「日本に着きました。」。

彼の会社では、さいきんの彼の出張中の国際仕様携帯の通話料の急激な伸びに、いぶかしんでいるのではないかと思う。

それにしても、いままで好き勝手に生きてきた彼が、なぜこんな、つながれている犬のように振舞うのか。マゾヒストとして、わたしに「所有されたい。」という気持ちのなせるわざなのだろうか。

彼は、昨日帰ってくるなり、「いなかった間のマッサージ、しましょう。」と言いながら、立ち上がったわたしをしばらくそのまま抱き締め、それからベッドに私を横たえ、いつものようにマッサージをはじめた。

脚から手の平まで、全身のマッサージが終わって、眠たくなった私が、彼のからだのあたたかさにくるまって、半分無意識に、肩を咬んだり背中を掴んだりしていたら、切なそうな顔で「あなたを舐めたい。」と言い出した。眠いから、どうなるかわからなかったけれど、したいようにさせる。

眠気が本能をむき出しにしているせいか、あっという間に舐められている脚の間はぬかるみ、声が漏れる。けれど、眠くて集中力がないせいか、なかなか達しない私に、彼は「おもちゃ使う?。」と聞く。私がうなづくと、いったん、指を抜いて、彼は準備をする。

そして、もう一度指を入れ、ピンクローターのスイッチを入れる。彼が、指を抜き差ししながら、どうやってローターを当てているのかはわからない。でも、まるで、ローターの刺激で肥大したクリトリスを、からだの内側からこすっているような感覚に、何度もいきそうになる。けれど、そのたび、左足がつりそうになり、力をゆるめていた。

結局、途中で彼が入ってきて、いったん射精したあとで、また丁寧に舐め始め、指を入れ、くちゅくちゅと音がしているからだのいやらしさを責められながらローターを当てることで、ようやく私はいくことができた。

毎日のように体を重ねていたのが、数日、間が空くと、感覚が鈍るのかもしれない。

後戯として、彼が、痕が残るほどに痛くしてほしい、と言うのだが、実際に以前と同じようにすると「…ごめんなさい、少し痛い。」と言っていたし。

それでも、また、肩や背中についた赤い丸や線を見て、「うれしい…ありがとうございます。」と、言い、今朝には以前と同じく、痛くされるほうが感じるからだに、戻っていたけれど。ようやく、玩具が玩具箱に戻ってきた感じ。

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